2021.03.30
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食品包装やカタログ、プリント布地など、さまざまな製品にグラビア印刷は活用されています。
今回はグラビア印刷の特徴や工程の流れ、メリット、注意点などを解説していきます。
合わせてオフセット印刷との違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
グラビア印刷とは、凹版印刷に分類される印刷方式を指します。
細かい濃淡が表現でき、特に写真や画像の再現性の高さに優れています。
雑誌やポスターはグラビア印刷で再現していました。
現在もその名残から、雑誌やポスターをグラビアと呼ぶようになっています。
グラビア印刷は金属の版を使用するため、紙以外の素材にも印刷しやすく、さまざまな原材料の使用も可能です。
グラビア印刷では凹んでいる版面を使います。
この凹みにインクが入り、紙を押し付けて印刷する仕組みとなっています。
その用途は広く、カップラーメンやお菓子の包装から、タンスやテーブルへの印刷、ポスターやカタログの印刷など、毎日の生活を支える印刷として活躍しています。
グラビア印刷の工程は以下の通りです。
このような流れでグラビア印刷が行われます。
印刷の濃さは、凹みの幅や密度、インクの厚みで調整するため、画像の質感が調整できます。
再現度が高いことから写真やポスターなど人の目に触れやすいものに活用されています。
グラビア印刷は、生産業に欠かせない印刷として最も浸透している印刷方法です。
その用途は幅広く、以下のような印刷で活用されています。
身の回りの商品の多くがグラビア印刷によって支えられており、なくてはならない存在となっています。
グラビア印刷のメリットとデメリットを紹介します。
グラビア印刷のメリットは以下の通りです。
グラビア印刷は初期費用が高い反面、リピートや大量発注すると1枚あたりのコストを抑えることができます。
また版の凹みのインク量で濃淡を調整でき、写真の再現に適している印刷です。
このことから、ポスターや写真集の印刷には欠かせない存在です。
さらに表面にクロームメッキを施しているため、耐久性にも優れています。
グラビア印刷のデメリットは以下の通りです。
グラビア印刷は、金属のプレートを使用するため初期費用がかかります。
生産量によっては赤字になってしまう可能性があるため、少量生産はおすすめしません。
またグラビア印刷は1色ごとに版を押し当てるので、色を多用すると押し当てる回数が増え、ズレが起きる可能性が高くなります。
線が細い場合も位置がズレやすく、擦れてしまうことも考えられます。
オフセット印刷とは、版につけたインクを樹脂やローラーに転写、それをブランケットと呼ばれるローラーに移して紙に印刷する印刷方式です。
版と用紙が直接触れないため「オフセット」という名前がついています。
グラビア印刷との一番の違いは、版と用紙が触れるか触れないかという点です。
グラビア印刷は版を用紙に押し当てる、オフセット印刷はローラーに転写する、と覚えておくといいでしょう。
またオフセット印刷は、薄いアルミプレートをロールに巻きつけているため、金属プレートをロール加工したグラビア印刷よりも、コストを抑えて印刷を行えるのがメリットです。
ローラーとインクがしっかりと密着するため、細い文字でも鮮明に印刷もできます。
しかし写真の印刷や濃淡の調整に関しては、グラビア印刷の方がきれいに仕上がるため、状況に応じて使い分けする必要があります。
グラビア印刷には適した素材と適さない素材があります。そこでグラビア印刷に向いている素材を紹介します。
フィルムはグラビア印刷と最も相性が良い素材です。
一般的にフィルムは水を弾く性質があるため、水性の印刷には向きません。
グラビア印刷は油性の性質を持っており、フィルムに弾かれることなく、きれいに印刷できます。
またグラビア印刷はインクの量を調整して印刷します。
紙でグラビア印刷をすると、紙がインクを吸ってしまうため再現性が低くなってしまいますが、フィルムならインクを吸うことなくカラーを再現することができます。
そのため、グラビア印刷はフィルムとの相性が良いと言われています。
包装資材は油性のグラビア印刷との相性が良く、幅広い用途で使用されています。
一般的にグラビア印刷は、インクが染み込まない素材への印刷に向いています。
プラスチック製の包装資材との相性は非常に良いです。
最後にグラビア印刷をする上での注意点を解説します。
グラビア印刷は、金属のロールを加工して印刷を行うため、初期費用が高額になりがちです。
大量印刷をすればコストパフォーマンスは高くなりますが、少量生産だと採算が合わなくなってしまいます。
もしグラビア印刷を導入するなら、費用に余裕がある時や、大量発注の予定がある場合にした方がいいでしょう。
グラビア印刷には蛍光顔料のインクが使えません。
蛍光顔料は、食品や医療品などの包装材、紙ナプキン、食器用洗剤、脱脂綿、ガーゼへの使用は食品衛生法により禁止されています。
蛍光顔料とは、紫外線や可視光線により発光現象を起こすインクです。
基本的にグラビア印刷は、食品や紙コップ、タバコなどに使用されるため、蛍光顔料のインクを使えないことがほとんどです。
商品を発光させたい場合や、防犯用品の印刷をする場合は、グラビア印刷は対応していないので注意してください。
逆にオフセット印刷は、ほとんどが商業印刷なので蛍光顔料の使用ができます。
グラビア印刷は、金属の版を一色ごとに押し当てるため、線が細いとズレが生じてしまい、擦れてしまいます。
また色を多用してもズレが発生しやすいため、細かい依頼しない方がいいでしょう。
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