軟包装・フィルム袋

検品は外注するほうが良い?メリットとデメリットから考えてみよう

2021.03.30

商品を出荷する前に「検品」作業は欠かせませんが、自社で行うのと外注とどちらが良いのでしょうか。

 

検品を外注するメリットとデメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

検品とは商品の正しさを調べること

検品とは、商品が正確であるかどうかを調べる作業のことです。業界によって検品作業で何を調べるかは異なります。

 

例えば、工場においての検品とは、製品に欠陥がないか、きちんと作動するかを調べる作業です。

 

また、物流においての検品とは、送られてきた商品や発送する商品の個数や種類を調べることです。

 

なお、物流においては受け取り手が検品を行うことが一般的ですが、送り手(出荷元)が検品を行うこともあります。

 

検品を行う目的

検品は何らかの目的があって実施される工程です。目的に沿った検品を意識することで、検品のクオリティを上げることができます。

 

製造業の検品における目的

 

製造業の検品においては、製品に欠陥がないかを調べることが第一目的となります。次の3つを意識して検品作業を行います。

 

  • 不良品が混入していないか
  • 異物が混入していないか
  • 作動性のある製品に関しては、正しく作動するか

 

電子機器などの作動性を確認する作業は、不良品や異物混入のチェックよりも長い時間がかかり、なおかつ機械を扱う上での専門性も求められます。

 

そのため、作動性チェックの専門スタッフを置くこともあります。

 

物流業の検品における目的

 

物流業の検品においては、個数や種類が発送伝票や集荷伝票と合っているかを調べることが第一目的となります。次の3つを意識して、検品作業を行います。

 

  • 入荷された品物の個数や種類が伝票と合っているか
  • 出荷する品物の個数や種類が受注依頼を受けた伝票と合っているか
  • 外装箱に破損がないか

 

外装箱の状態で輸送を行うため、箱にこすれた部分がある程度なら「問題なし」と扱うことがあります。

 

また、場合によっては角がつぶれている場合も「問題なし」と判断できることもあります。

 

どの程度の破損ならば許容できるのかについては、受け取り手との間で明確な基準が必要です。事前に話し合い、どの程度まで「問題なし」とするのか決めておきましょう。

 

検品を外注するメリット

検品作業では商品や外装箱の状態、また作動性などを細かくチェックします。

 

そのため、作業に手間がかかり、外注するほうが良い場合も少なくありません。外注することで得られる4つのメリットを紹介します。

 

  • ミスが起こった場所が明らかになる
  • 雇用調整の手間を省くことができる
  • その他の業務に専念できる
  • 信用度の向上

 

ミスが起こった場所が明らかになる

 

入荷した時点ですでに伝票と個数が合っていない場合、入荷元に原因があると考えられます。

 

しかし、検品以外の業務も自社で行っている場合は、入荷時点ですでにトラブルがあったのか、それとも社内保管中にトラブルが起こったのかを判別しにくく、誰に責任があるのかが不明瞭になってしまいます。

 

トラブルが起こった場所を明らかにするためにも、検品作業を外注し、作業工程ごとの責任を明らかにすることができるでしょう。

 

また、検品作業を専門業者に任せることで、不正をしていないことを証明しやすくなります。

 

雇用調整の手間を省くことができる

 

取り扱う数量が季節によって異なる商品の場合、繁忙期は検品作業を行う人員を増やさなくてはいけません。人員が集まらない場合は、作業ができず、信用を落とすことにもなりかねません。

 

しかし、最初から検品作業を外注にしておけば、検品作業を行う人員の雇用に頭を悩ませる必要がなくなります。

 

外注ならば人員を集める必要がないため、繁閑かかわらず柔軟に製造量を調整できるでしょう。

 

その他の業務に専念できる

 

検品は集中力を必要とする作業です。人手不足の事業所が検品作業も請け負うなら、検品以外の作業に手が回らなくなることもあるでしょう。

 

検品を外注することでその他の業務に専念できるようになり、作業の質の向上も期待できます。また、過重労働を回避するためにも、検品を外注することを検討してみましょう。

 

信用度の向上

 

検品を外注することで、作業に客観性が生まれ、製品や納品に関する信用度も向上します。

 

検品専門の業者に依頼するならば、さらに検品精度が上がり、信用度もより一層向上するでしょう。

 

検品を外注するデメリット

検品作業を外注することには、デメリットもあります。デメリットとなりかねない3つのポイントについて見ていきましょう。

 

  • コストがかかる
  • 製品が変わるたびに作業の説明が必要
  • 作業工程と出荷までの時間が増える

 

コストがかかる

 

今まで既存の社員だけで検品を行っていた場合は、外注することで作業量は減りますが、コストが増えてしまいます。

 

コストが利益に見合わないときは、外注する必要はないと判断できるでしょう。

 

製品が変わるたびに作業の説明が必要

 

新しい製品を扱うたびに、検品作業の方法に関しても説明をする必要があります。

 

社員ならば新しい製品に精通していることが多いため、検品作業についての説明も理解しやすいですが、外部社員に検品を依頼する場合は、理解に時間がかかるかもしれません。

 

作業工程と出荷までの時間が増える

 

検品作業を外注することで、「外注先に製品を引き渡す」「外注先から製品を受け取る」という工程が増えます。

 

また、工程が増えたことで出荷までの時間が長くなってしまうという点もデメリットです。

 

特に製造が追いつかないほどの人気商品に関しては、出荷までの時間が長くなることは大きなマイナス要因です。発送までをワンストップで請け負う外注先を選ぶようにしましょう。

 

検品を外注する場合のおすすめ業者5選

検品を外注することで、信用度向上や業務専念などのさまざまなメリットが得られます。

 

検品を外注するときに検討したいおすすめ専門業者を5つ紹介します。

 

【PR】株式会社パケナビ

 

検品外注の一つの選択肢として、ぜひ弊社『株式会社パケナビ』もご検討ください!

 

弊社名は「パッケージ(包装)をナビゲートする」という意味から来ており、用途や形状に合わせて適切且つインパクトのある形状にて、商品のトータルパッケージのご提案を得意としております。

 

特に化粧品、食品、トイレタリー製品のピッキングも含めたトータルパッケージング納品が強みで、保有している多くの物流業者網を活用し費用対効果の合うご提案をいたします。

 

住所 大阪府大阪市福島区福島5丁目13番18号
作業内容 梱包、検品、発送、倉庫貸し、物流代行(化粧品、食品、トイレタリー製品、医薬品など)

 

meteco

 

検品に必要なX線検査機なども導入し、高品質な検品を実現しています。

 

検品だけでなく梱包や軽作業、発送までをワンストップで依頼できるので、出荷までの時間を短縮したいときにもおすすめです。

 

住所 愛知県名古屋市守山区大字下志段味字石米1221
作業内容 倉庫、検品、発送、梱包、化粧品や医薬品の管理など

 

JPR

 

入庫・検品・発送をワンストップで請け負う業者です。

 

キッティング作業にも対応しているので、複数商品をまとめて梱包する際やスマホなどのパーツがいくつかある商品の発送も依頼できます。

 

住所 東京都足立区東綾瀬1-25-15
作業内容 倉庫、検品、発送、封入、加工、キッティングなど

 

協和運送

 

関西を中心に倉庫と運送に関わるさまざまな業務を引き受ける会社です。

 

トラックの種類が多く、リクエストに応じた車種で集荷・輸送にも対応します。検品や据付も行うので、製造後は発送までまとめて依頼できます。

 

住所 大阪府門真市沖町32
作業内容 倉庫、検品、集荷、輸送、据付、倉庫など

 

乾汽船

 

物流トータルのコスト最適化を目指す企業です。

 

クラウドを活用して無駄のないサービスを実施していますので、保管から検品、発送までをコストダウンを目指しつつワンストップで依頼できます。

 

住所 東京都中央区勝どき1-13-6 プラザタワー勝どき
作業内容 倉庫、検品、発送、クラウド在庫管理など

 

フクミ物流

 

100坪の検品専用の作業スペースを保有する検品専門業者です。

 

内職スタッフも多数いるため、検品に加えて組み立てやキッティングなどの作業を依頼したい場合にも対応することができます。

 

住所 千葉県柏市若柴346-1
作業内容 倉庫、検品、梱包、内職など
著者イメージ画像

この記事を書いた人

株式会社パケナビ代表 杉山

弊社では包装資材全般の設計・製造・販売を行っています。化粧品、食品、トイレタリー製品などのトータルパッケージング納品が強みで、提携の物流網を活用し費用対効果の合うご提案をいたします。

弊社では包装資材全般の設計・製造・販売を行っています。化粧品、食品、トイレタリー製品などのトータルパッケージング納品が強みで、提携の物流網を活用し費用対効果の合うご提案をいたします。

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