2021.03.30
段ボールのライナーについて詳しくなろう!種類や素材、使い分けを解説
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段ボールはリサイクル可能な素材です。
リサイクルマークをつける際に知っておきたいポイントとリサイクルに出すときの注意点を紹介します。
リサイクルを通して地球に良いことを始めましょう。
目次
段ボールのリサイクルマークとは、「段ボールリサイクル協議会」が設定しているリサイクル可能な段ボールにつけられたシンボルマークのことです。
なお、段ボールリサイクル協議会のリサイクルマークは国際マークとしても使われていますので、海外でもリサイクル可能な段ボールには段ボール用のリサイクルマークがつけられていることがあります。
実際のところ、リサイクル法が定められている紙とは異なり、段ボールはリサイクルが義務付けられていません。
そのため、段ボールのリサイクルマークはあくまでも段ボールを使用する企業側が自主的におこなっているもので、リサイクル可能な段ボールであっても段ボールのリサイクルマークがつけられていないことがあります。
なお、紙と段ボールが混在している素材については、重量が多いほうのリサイクルマークを使用することが定められています。
例えば、一定単位の重さや大きさに関して、紙が5kg、リサイクル可能な段ボールが6kg含まれている場合は、段ボールのリサイクルマークをつけることができるでしょう。
段ボールのリサイクルを促進して廃棄物を減らすためにも、リサイクル可能な段ボールにはリサイクルマークをつけて、消費者や小売業者にリサイクルを促すことができます。
段ボールのリサイクルマークをつけるときの注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
段ボールのリサイクルマークは、シンボルマークに「ダンボール」という文字を組み合わせて表示します。
なお、文字は「ダンボールはリサイクル」と表記することもあります。
ただし、いずれの場合も「段ボール」ではなく「ダンボール」とカタカナ表記します。
段という漢字を用いると、リサイクルマークを小さく印字したときに読みにくくなってしまうためです。
また、何かの拍子でリサイクルマークの部分が濡れてしまったときも、段という文字は読みにくくなってしまいます。
シンボルマークの下に「ダンボール」あるいは「ダンボールはリサイクル」の文字を記すことが多いですが、上や横に文字を配置しても問題ありません。
「ダンボールはリサイクル」という文字列は長いため、二段で表記したり、マークに沿わせて半円型に配置したりすることもあります。
段ボールのリサイクルを促すためにも、リサイクルマークのシンボルマークは大きく表示するほうが好ましいです。
段ボールに直接リサイクルマークを印刷する場合は、シンボルマークの直径は30mm以上、文字は15ポイント以上であることが勧められています。
リサイクルマークの視認性を高めるために、シンボルマークや文字の色は黒等の目立つものが良いでしょう。
文字の字体は太ゴシック体、もしくは太ゴシック体に準ずるものを選ぶことができます。
段ボールのリサイクルマークをつける場所に関しては、特に決まりはありません。
しかし、リサイクルマークをつける目的が「消費者や小売業者に段ボールのリサイクルを促すこと」なので、目立つようにつけないと意味がありません。
そのため、すぐに目に入る箱の上部が好ましいと言えるでしょう。
また、リサイクルする際には箱を一度つぶすので、箱の側面の部分や底部にリサイクルマークをつけても最終的にリサイクルする人(消費者や小売業者)は気付きやすいと考えられます。
いずれにしても大きくはっきりとリサイクルマークをつけることで、気付きやすさを高めることができるでしょう。
なお、リサイクルマークは段ボールに直接印刷するようにします。
エンボス加工や刻印としてリサイクルマークをつけると、視認性が低くなり、リサイクルする人が気付けない恐れがあります。
また、加工や刻印の際に段ボールに圧力をかけることで段ボール自体の構造が破壊され、強度が低くなってしまう可能性もあります。
段ボールをリサイクルするのは、消費者や小売業者だけではありません。
卸売業者や製造業者も不要な段ボールや破損した段ボール箱がある場合には、適切な方法でリサイクルする必要があります。
リサイクルマークがついた段ボールをリサイクルするときに知っておきたいポイントを3つ紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。
段ボールとしてリサイクルできるのは、「段ボール」と、紙よりも段ボールのほうが重量が大きな「紙と段ボールの混合素材」だけです。
それ以外の余計なものがついている場合には、リサイクル業者に引き渡すことができません。
例えばミカン箱のように上部も底部も折りたたんで箱の形状にしている段ボール箱は、折りたたんだ部分が開かないようにホチキスや梱包テープで留めています。
リサイクルをするときは、ホチキスの針と梱包テープをすべて外しておきましょう。
また、送り状も段ボールに直接貼付されていることが多いです。丁寧にはがしてリサイクル業者に引き渡すようにしてください。
段ボール箱によっては、補強のためにすべての辺にテープをつけていたり、何重にもテープを重ねていたりすることがあります。
このような場合もテープをすべて剥がしてからリサイクルするようにしましょう。
なお、テープ等を剥がしたときに段ボールの表面がめくれてしまっても、リサイクルは可能です。
段ボールの形状が元のままであるかどうかよりも、段ボールに余計なものがついていないかチェックするようにしましょう。
油がついてしまった段ボールは、たとえ段ボールのリサイクルマークがついていてもリサイクルは不可能です。
油が乾いてシミが薄くなってもリサイクルはできませんので、リサイクル業者に引き渡すのではなく、自治体に確認したうえで適切に分類して廃棄するようにしましょう。
段ボールを自動車のそばやキッチンなどに置いておくと、油が付着する状況になりやすいです。
油を使用しない場所にまとめて保管し、リサイクルできるようにしておきましょう。
なお、水がついた段ボールはそのままリサイクルすることができます。
しかし、水を含んで重くなっているときはリサイクル業者に負担をかけることになるので、粗方乾かしてからリサイクルに出すようにしましょう。
段ボールの中にはフィルム加工されているものがあります。この場合はリサイクルせず、自治体に確認したうえで適切に分類して廃棄してください。
「フィルムを剥がせばリサイクルできるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、実際にはフィルムを剥がしても接着剤等の成分が残っている可能性があるので、段ボールとしてリサイクルすることは困難です。
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