2021.03.30
段ボールのライナーについて詳しくなろう!種類や素材、使い分けを解説
段ボールには、中芯をはさんで2枚の「ライナー」と呼ばれるボール紙があります。 表側を「表ライナー」、裏側を「裏ライナー」と呼びますが、どのような役割や種類があるのかご存知でしょうか。 &...
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1トン単位など、大量に商品を送る場合には、「パレット納品」を検討できます。
パレット納品するために知っておきたいことをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
また、パレット納品のメリットとデメリットについても紹介します。パレットで納品するか段ボール納品が良いか迷ったときはご確認ください。
目次
パレットとは、物を置くための面があり、人あるいはフォークリフトなどの機械を用いて運べるようになっているもののことを指します。
パレット単位で輸送や保管をすることもあり、移動させやすいことと倉庫に無駄なく入る形状も求められます。
一般的にパレットは板状であることが多いですが、置いた商品が倒れないように三方あるいは四方に柵がついていることもあります。
また、液体や粉末を置くため専用の形状を持つパレットもあります。
日本や韓国では、以下の「T11」と呼ばれるサイズのパレットが一般的です。
・縦1100mm×横1100mm
しかし、国によってはパレットの大きさは異なります。いくつか紹介します。
使用されている主な国 | パレットの大きさ |
日本、韓国 | 縦1100mm×横1100mm |
中国 | 縦1200mm×横1000mm |
ヨーロッパ諸国 | 縦1200mm×横800mm |
アメリカ | 縦1219mm×横1016mm 縦1100mm×横900mm |
アメリカでは1219mm×1016mmのサイズのパレットが一般的ですが、ビールパレットと呼ばれる1100mm×900mmも使用されています。
また、商品によっては、1300mm×1100mm、1400mm×1100mmのように変則的なものも使用されることがあります。
パレットは、木やプラスチック素材のものが一般的です。
商品や企業によっては、ファイバーボードや段ボールなどの紙製のものを使用していることがあります。
また、フォークリフトを使用せずにパレットのまま運べる柵や車輪がついたものは、金属製であることが多いです。
パレットには用途や商品に合わせてさまざまな種類があります。
主なパレットの種類を紹介します。
もっとも一般的なスタイルのパレットを「平パレット」と呼びます。
底面だけでできた板構造で、その上に商品を積み上げて使用します。
フォークリフトに差し込めるように台には差し込み口があり、すのこを2枚合わせたような形状になっています。
素材は木製かプラスチック製が一般的です。
平パレットは底面1面だけの構造ですが、「ボックスパレット」は側面が3面以上ある構造のパレットです。
パレット内とパレット外の空間を遮断する壁状のものもありますが、網状や格子状でより軽量のものもあります。
ボックスパレットの中には、側面だけでなく上部に蓋がついているものもあります。
また、パレットに荷物を乗せていないときは側面が折り畳めるものもあります。折り畳めるものは回収しやすいため、繰り返し使用する用途に適しています。
側面や蓋のあるボックスパレットに車輪がついたものを「ロールボックスパレット」と呼びます。
納品先にフォークリフトがなくても問題なく使用できるので、初めて納品する取引先や小規模倉庫への納品にも適しています。
側面が面ではなくポール(支柱)でできているパレットを「ポストパレット」と呼びます。
上部に手すり上の支柱があり、運びやすく工夫されているものも多いです。
また、側面がポールのため、折り畳みやすく回収しやすいという特徴があります。
「シートパレット」は底面だけのシンプルな構造ですが、縁部分を立ち上げることができ、商品が滑り落ちにくいという特徴があります。
薄くて軽く、回収が簡単な点もシートパレットのメリットです。
液体を納品する際にはタンク状のパレット「タンクパレット」を使用します。
上部もしくは下部(壁面下部)に蛇口状の出し入れ口がついており、液体を瓶やペットボトルに移し替えやすく工夫されています。
「サイロパレット」は、粉状のものを納品する際に用いるサイロ状のパレットです。
下部はピラミッドを逆さにしたような形状で、最下部には開閉装置がついてパレットのまま粉末を出せるようになっています。
パレットで納品することを「パレット納品」と呼びます。
パレット納品の際に知っておきたいことをいくつか紹介します。
パレット自体に車輪がついている場合を除き、パレット納品をするためには納品先にフォークリフトがあることが必要条件となります。
また、パレット納品では1トン単位の大型輸送が可能なため、送り先に大きな倉庫があることも条件となるでしょう。
パレットは大きさが一定かつ四角形のため、トラックに隙間なく積載することが可能という特徴があります。
たとえば10トントラックなら一般的なT11のパレットを2×8=16個積載できます。
また、4トンロングトラック2×5=10個、2トンロング1×3=3個、2トンスーパーロング1×4=4個、20トントラック2×12=24個とトラックの大きさによって積載できるパレットの数があらかじめ分かるので、トラックを何台用意すれば良いか簡単に計算できます。
高さが低いパレットを積載するときは、2段にして2倍積載することも可能です。
ただし荷台の中で落下しないように、1段だけを積載する場合よりもしっかりと固定することが必要になります。
パレットで納品することには、良い点もあれば少し問題になる点もあります。
パレット納品のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
パレット納品の最大のメリットとも言えるのが、「無駄なく積載できる」という点です。
パレットを用いてほぼ同じ形・同じ大きさの直方体に仕上がるので、倉庫内で保管するときもトラックに積載するときも無駄な空間をつくりません。
もちろん段ボールでも商品を同じ形・同じ大きさに保管できますが、積載できる量がパレットよりも小さいため、倉庫に出し入れする際、トラックに積み降ろしをする際の時間がかかってしまいます。
倉庫入れや積み降ろしの時間を短縮したい場合も、パレット納品を検討できるでしょう。
また、さらにトラックの空間を無駄なく利用したい場合は、満車単位での発注もできます。
「10トントラック2台分」のように注文すれば、トラック内に無駄な空間が生じず、輸送費も最低限に抑えることができるでしょう。
パレット納品は、少量の納品には向きません。段ボール箱5個分、10個分の納品ならば、パレットを作成しないで段ボールでそのまま納品するほうが手間も時間も削減できます。
また、納品先にフォークリフトや大きな倉庫がないと利用できない点もデメリットと言えるでしょう。
その他にも、紙製の使い捨てのパレットを除けば、基本的には回収が必要です。
いつも納品している取引先ならば次回の納品の際に回収できますが、滅多に取引しない相手ならば回収の手間がかかってしまいます。
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