2021.03.30
ピロー包装機とは?縦型・横型の違いや主要メーカーを紹介!
ピロー包装機とは、食品をおいしく安全に包み込むピロー包装を行う機械のことです。1930年代にアメリカで開発されてから、日本ではインスタントラーメンの開発と同時に広まりました。 従来まで食...
more
日本冷凍食品協会の報告によれば、冷凍食品の生産量は家庭用・業務用ともに右肩上がりで増えています。
今後も増えると予想される冷凍食品において、どのようなパッケージが求められているのか、またどのような種類があるのかについて解説します。
目次
冷凍食品は低温で長期保存されます。
そのため、冷凍食品のパッケージには多くの機能が求められます。
冷凍食品は冷凍庫で長期間保管されるため、パッケージは寒さに強い素材である必要があります。
また、食品によって保管温度が異なるので、パッケージは保管温度に合った素材でなくてはいけません。
冷凍食品のパッケージは、内容物を衛生的に保つ必要が求められます。
衛生的に保つには外部から異物が混入しない密閉性が必要です。
また、冷凍食品のパッケージの密閉性が低いと、外気に触れて解凍が始まる恐れもあります。
一般的に冷凍食品は積み重ねて保管するため、ある程度の重みがあっても密閉性が保たれることも重要です。
パッケージ内に空気が入っている場合は、圧力がかかることで封が開きやすくなるので、通常以上に高い密閉性が求められるでしょう。
輸送時や搬入時、陳列時に冷凍食品が衝撃を受ける可能性があります。
また、消費者が購入して家庭用冷凍庫に入れるまでにも何度か衝撃を受けるでしょう。そのため、冷凍食品のパッケージには衝撃耐性が求められます。
なお、衝撃耐性とは、衝撃を受けても袋が破損しないことです。
また、袋が破損しなくても封が開いては意味がないので、パッケージのどの部分も衝撃に強いことが求められるでしょう。
冷凍庫の中には霜や氷がつくため、冷凍食品のパッケージは常に水分にさらされていることになります。そのため、パッケージには耐水性も求められます。
また、万が一、保管中に解凍されてしまった場合でも、耐水性に優れているパッケージならば、袋の破損を回避できます。
冷凍庫の不具合や輸送管理の問題などで冷凍食品は常に解凍の危険にさらされているため、耐水性は重要なポイントとも言えるでしょう。
商品名や特徴、調理方法をパッケージに表記するためにも、印刷適性は必要です。
また、パッケージを廃棄する際には常温になるため、常温でもインクが流れない素材であることも求められます。
破れやすい素材で冷凍食品のパッケージができていると、輸送中や保管中に何かの拍子で破損してしまう恐れがあります。
冷凍食品のパッケージは強度が高く破れにくい素材であることが求められるでしょう。
しかし、あまりにも強度が高いと、消費者が開封する際に苦労することがあります。
パッケージの封の部分にギザギザの切れ込みを入れたり、マジックカット技術を導入したりすることで、強度を保ちつつ開封しやすさも維持する必要があります。
さらに冷凍食品のパッケージには「軽さ」も求められます。
軽いと輸送コストが下がるだけでなく、消費者が持ち運びしやすいため購入しやすくなるでしょう。
冷凍食品ならではの「長期保存が可能」というメリットを活かして、消費者がまとめ買いしやすいようにパッケージは極力軽いものが好ましいです。
冷凍食品はトレーのままレンジに入れたり、内袋のままお湯の中に入れたりする商品も多いので、想定される作業がしやすいことも大切です。
なお、初めてその商品を購入した消費者も想定されている方法で調理ができるように、冷凍食品の外袋には詳しい調理手順を記載することが前提となります。
また加熱時に有毒物質が出るトレーや内袋もNGなので、作業しやすくなおかつ調理によって変質しないことにも注意する必要があります。
未開封で調理できる商品は、特定のシール部分の強度を意図的に弱くして、加熱時に発生する水蒸気を上手に逃がして、適切な加熱状態にするなどの特殊機能を付加する必要があります。
また、温めるだけで加熱調理のような味わいを出すために、電子レンジで発熱するシートなどの特殊な機能を持つ素材も開発されています。
いずれの場合でも、内袋やトレー、外袋ごとの調理が可能な冷凍食品に関して、パッケージは次の3つすべてを満たしている必要があるでしょう。
冷凍食品は固く凍っているため、衝撃に弱く、輸送時に割れる可能性があります。
そのため、単に食品を袋に入れるだけでは不十分なことも多く、商品によっては4つの資材を使って丁寧に梱包する必要があります。
業務用などの個包装しない冷凍食品を入れる際にプラスチック製の「ポリシート」が用いられます。
家庭用ではパッケージの中で冷凍食品同士がくっついたりぶつかったりしないための仕切り材として、ポリシートが用いられることがあります。
また、麺類などの個包装材としてもポリシートが使用されます。衝撃耐性に優れているため、製造時の輸送の折に使用されることも多いです。
冷凍食品の中には、より美味しく食べられるようにソースなどの調味料が添えられていることがあります。
ソースなどの液体はプラスチック製の「内袋」に入れて、パッケージの中に入ります。また、別添えの具材がある場合も、内袋に入れるパッケージ内に収めます。
冷凍食品によっては、高級感を演出する目的や内部に水分がこもらないようにする目的で、もっとも外側のパッケージに紙を用いることがあります。
紙製のパッケージを用いる場合、冷凍食品のソースや具材だけでなく主材(メインとなる食品)も内袋に入れることがあります。
商品を衝撃から保護する目的でプラスチック製の「トレー」が使われることがあります。
また、形状がくずれやすいものもトレーで保護されることがあります。
肉まんや餃子などの電子レンジで調理する冷凍食品に関しては、加熱時に使う皿代わりに用いることを意図してトレーが入っていることがあります。
なお、通常はプラスチック製ですが、加熱調理する際に使われるトレーに関しては、樹脂コーティングした紙が使用されることがあります。
その場合、トレーに直接「このまま電子レンジに入れてください」などの注意書きを印刷するため、印刷しやすく、高温でもインクが流れない素材であることも求められます。
冷凍食品のもっとも外側には「外袋フィルム」が使用されます。
商品を入れるという目的以外にも、商品の保護材としての目的も果たしています。
外袋フィルムは商品名や調理法、調理イメージなどを記載する場としても用いられるため、印刷しやすく、なおかつ低温時や平常時にインクが流れにくい素材であることが求められます。
外袋フィルムは、一般的にはプラスチック製です。
しかし、強度を高め、冷凍による商品の品質劣化を防ぐためにアルミ複合のプラスチック製や樹脂コーティングした紙製が用いられることもあります。
2021.03.30
ピロー包装機とは、食品をおいしく安全に包み込むピロー包装を行う機械のことです。1930年代にアメリカで開発されてから、日本ではインスタントラーメンの開発と同時に広まりました。 従来まで食...
more
2021.03.30
物流業界で主流となりつつあるシュリンク包装。商品を透明のフィルムで覆い、品質保持や汚れ防止に役立っています。私たちの生活を支え、さまざまな業界で用いられている包装形態です。今回はシュリンク包装のやり方...
more
2021.03.30
商品を出荷する前に「検品」作業は欠かせませんが、自社で行うのと外注とどちらが良いのでしょうか。 検品を外注するメリットとデメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。 &nb...
more
2021.03.30
近年、フィルムによる軟らかい素材の包装(軟包装)が増えてきました。 スーパーの食品ラッピングなどだけでなく、意外な場所でも使われています。 利用される場面や軟包装ならではの...
more