2021.03.30
チップボールとは?生産状況やその他の板紙との違いを解説!
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Re-board(リボード)とは、スウェーデンで開発された100%紙で作られた環境に優しいエコロジー素材です。「軽いのに重量物にも耐えられる」「組み立てが簡単にできる」などの優れた特徴があり、幅広いユーザーに愛用されています。
本稿では、Re-board(リボード)の特徴や活用事例をご紹介します。
Re-board(リボード)とは、スウェーデン生まれの100%紙で作られたエコロジー素材です。
100%紙で作られているにも関わらず高い耐久性や保温性、断熱性、耐水性を兼ね備えており、さまざまな用途で活用されています。近年では展示会や店頭のディスプレイや家具、空間演出用のツールとしても利用されています。
これまで紙の素材では耐久性や加工適性などに限界があり実現できなかったデザインがRe-boad(リボード)なら実現できるようになったことから、多くの設計者やデザイナーから愛されている新素材です。
利用量は年々増加傾向にあり、製造元のリボードテクノロジー社があるスウェーデン近隣諸国(欧州)では毎年15%ずつ伸びているようです。
Re-board(リボード)のメリットとも言える特徴をご紹介します。
Re-boad(リボード)は組み立ての際にネジや工具などが一切不要なため、誰でも簡単に取り扱うことができます。もちろん、解体作業も容易です。
耐久性に優れているため何度でも組み立てができる上に、解体後は折りたたんで収納することも可能です。
また、仕上げ用のカラーエッジバンドや商品をぶら下げるためのフック、移動用のキャスターなど専用アクセサリーが充実しているため、利便性を高めるためのカスタマイズが自由に行えます。
Re-board(リボード)は、印刷適性が非常に高いことも大きな特徴の1つです。
両面が限りなくフラットな仕上がりになっている上に白いライナーを持ち合わせているため、UV系・各種溶剤系のインクジェットプリンタでの印刷加工、フルカラーでの両面印刷も可能です。
したがって、展示会のディスプレイでインパクトを与えたい場合などに最適です。
Re-board(リボード)は、40cm×20cmの板に12kgの物を置いても全く凹みません。少し設計を工夫するだけで人や車を乗せることも可能です。したがって、車や機材などの重量物の展示会では展示品のディスプレイや仮設店舗として活用できます。
これほどまでの耐久性・堅牢性は「中しん」を工夫することによって実現されています。
Re-board(リボード)は、保温性・断熱性・耐湿性に優れています。そのため環境の変化に伴って本体が反り返ってしまうこともなく、屋外での長期間の使用にも耐えられます。
Re-board(リボード)は、100%紙でできているため余すことなくリサイクルできます。
また、特殊な加工さえしなければRe-board自体に環境や人体に悪影響を及ぼす材料は含まれていないため、燃やしても有害物質は発生しません。したがって、燃やすゴミとして簡単に安心して破棄することが可能です。
これまで段ボールと化粧ベニヤを組み合わせていたディスプレイを、Re-boardとダイレクト印刷の組み合わせに変えることで環境に配慮した販促活動が行えるようになります。環境保全の取り組みの一環として、Re-boardの活用は非常におすすめです。
Re-board(リボード)の活用事例をまとめました。利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
新規店舗で陳列用の楕円形ディスプレイとしてRe-boardが採用されました。
Re-boardなら曲線状に加工することができるため、楕円形のディスプレイにデザインすることが可能でした。そのおかげで柔らかい雰囲気を醸し出すことができました。
五十嵐製箱株式会社では、ショールームでRe-boardでベンチなどの家具を作れるようになっています。
紙素材のため、小さなお子様でも怪我の心配なく家具作りに挑戦できます。もちろん、大人用のベンチを作成することも可能です。「お相撲さんが乗っても大丈夫」と謳っている通り、どんな方でも座れるベンチが簡単に組み立てられます。
ワタベウェディングでは、展示会で利用するモニターを装飾する素材としてRe-boardを活用しました。
モニターを利用する際、配線コードやモニター裏が露出すると見栄えが良くないため、それらを隠す目的でモニターカバーを装着されたようです。
モニターなどの電子機器は長時間の利用で熱を持ち、通常の上であれば反りが生じてしまいますが、耐熱性のあるRe-boardではそのような心配も不要です。
Re-boardに関するよくある質問をまとめました。
一般的な制作工程は以下の通りです。
工程No. | 工程詳細 |
---|---|
1 | イメージスケッチを用意する |
2 | スケッチを元に組み立て可能な形状に設計 |
3 | 3D画像などでイメージのすり合わせ |
4 | 入稿用画像の受け渡し |
5 | 発注者が完全な入稿データを作成 |
6 | 入稿データを反映させて3D画像で再度確認 |
7 | 本生産 |
なお、本生産前に確認用にダミーを用意することもあります。
Re-boardには、防炎製品性能試験基準(ユーロクラス)に認定された規格もあります。したがって、その規格を使用すれば簡単には燃えることはありません。ただしあくまでも紙製のため、強い火力を照射されると燃える可能性があります。
メンテナンス・手入れの一環として、固く絞った雑巾で水拭きを行う程度であれば問題はありません。しかし、雨晒しになったり油が染み込んだりすると耐久性の低下や染みになるリスクがあります。
素材だけのコストであれば、1.6m×2.2mのもので2~4万円程度です。これに制作コストを加えると、16mm厚のものであれば1台あたり30~40万円程度です。
ただし、デザインや大きさなどの仕様によって大きく価格は変動します。とはいえ10〜150万円の範囲には収まることがほとんどです。
Re-boardは小ロット向けの資材です。印刷やカット加工に非常に時間がかかるため、量産には不向きです。
目安としては、印刷加工やカット加工にはそれぞれ以下の時間を要します。
上記は印刷加工のリップ処理や加工現場の混雑具合が加味されていない所要時間です。したがって大量に依頼をしたとしても、受注を断られたり長い納期を提示されたりする可能性が高いです(※制作会社によります)。
20台程度までなら適正ロットとして判断される傾向にあるため、それ以下の注文にするか、それ以上注文する場合は早い段階で制作会社に相談するようにしましょう。
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